この記事では、京都えびす神社の縁起物の種類を徹底解説します。商売繁盛を願う多くの人々で賑わう恵美須神社(京都)と十日ゑびすですが、その象徴である京都えびす神社の福笹とは一体どのようなものでしょうか。また、福笹を飾る吉兆の種類や、京都ならではの京都えびす神社の人気大寄せ、そして京都えびす神社の色紙もおすすめの縁起物としてご紹介します。もちろん、京都えびす神社のお守りもチェックすべき大切なアイテムです。
記事後半では、京都えびす神社の縁起物の種類と授かり方に焦点を当て、気になる京都えびす神社の縁起物の値段一覧や、華やかな京都えびす神社の福娘からの授与の様子、授かった福笹の飾り方と場所、そして一年後の古い福笹や縁起物の返納についてまで詳しく解説します。最後に、京都えびす神社の縁起物の種類まとめとして、全体の要点を振り返ります。
- 京都えびす神社の福笹や人気大寄せなど縁起物の種類がわかる
- 縁起物の値段や授かり方が具体的にわかる
- 福娘や十日ゑびすの賑わいが理解できる
- 福笹の正しい飾り方や古い笹の返納方法を学べる
京都えびす神社の縁起物の種類を徹底解説
- 恵美須神社(京都)と十日ゑびす
- 京都えびす神社の福笹とは
- 福笹を飾る「吉兆」の種類
- 京都えびす神社の人気大寄せ
- 京都えびす神社の色紙もおすすめ
- 京都えびす神社のお守りもチェック
恵美須神社(京都)と十日ゑびす
「えべっさん」の愛称で親しまれる京都ゑびす神社は、兵庫の西宮神社、大阪の今宮戎神社と並び「日本三大ゑびす」と称される由緒ある神社です。その歴史は古く、建仁2年(1202年)に栄西禅師が建仁寺を建立する際、その鎮守社として創建されたのが始まりとされています。
ご祭神は左手に鯛を抱え右手に釣竿を持つお姿でおなじみの八代言代主大神(やえことしろぬしのおおかみ)、いわゆる「えびす様」です。商売繁盛の神様として、特に自営業者や商売人から絶大な信仰を集めています。
毎年1月8日から12日にかけて行われる「十日ゑびす大祭(初えびす)」は、京都の正月に欠かせない風物詩です。この5日間、境内は「商売繁盛で笹もってこい!」という威勢の良いお囃子が響き渡り、一年の福を授かろうとする多くの参拝者で大変な賑わいを見せます。
京都ゑびす神社のえびす様は、少し耳が遠いと言われています。そのため、本殿でのお参りの後、本殿横の壁を優しく「トントン」と叩いて「お参りに来ましたよ」とお知らせする「横参り」という独特の習わしがあります。
京都えびす神社の福笹とは
十日ゑびすの象徴とも言えるのが、縁起物の「福笹(ふくざさ)」です。えびす信仰において笹が用いられるのは、元々京都ゑびす神社独自の御札の形態が全国に広まったものと言われています。
笹は、常に青々とした葉を茂らせ、真っ直ぐに力強く伸び、雪の重みにもしなやかに耐え決して折れない性質を持っています。その姿から、生命力や繁栄、商売繁盛、家運隆昌の象徴として、大変縁起の良いものとされてきました。この清浄な笹に、後述する様々な縁起物「吉兆」を飾り付け、自分だけの一本を完成させるのが十日ゑびすの醍醐味です。
授与所では、神楽に合わせて巫女さんが舞い、祈祷された福笹を授けていただけます。この福笹そのものが、えびす様のご神徳が宿った大切なお札となります。
福笹を飾る「吉兆」の種類
福笹に飾り付ける縁起物は「吉兆(きっちょう)」と呼ばれ、それぞれに商売繁盛や開運への願いが込められています。たくさんの種類の中から、自分の願いに合ったものを選んで笹を華やかに彩っていきます。どれを選ぶか迷うのも、このお祭りの楽しみの一つです。
代表的な吉兆には、以下のようなものがあります。
吉兆の名前 | 込められた意味・願い |
---|---|
熊手(くまで) | 福や金運を「かき集める」 |
福箕(ふくみ) | 福を「すくい取る」 |
米俵(こめだわら) | 五穀豊穣、食に困らない |
鯛(たい) | 「めでたい」に通じ、大漁満足・商売繁盛 |
小判(こばん) | 金運上昇、千客万来 |
大宝(たいほう) | 大きな宝、金銭成就 |
宝船(たからぶね) | 七福神が乗り、多くの福を運んでくる |
茅の輪(ちのわ) | 無病息災、厄除け |
これらの中から好きなものを複数選び、巫女さんに飾り付けてもらうことで、自分だけのオリジナル福笹が完成します。
京都えびす神社の人気大寄せ
福笹と並んで、京都ゑびす神社ならではのユニークな縁起物が「人気大寄せ(にんきおおよせ)」です。これは、赤い傘に金や白の小さな人形がたくさん吊るされた、非常に華やかな見た目の縁起物です。
この縁起物には、「赤い傘(お店)の中に人がたくさん集まりますように」「人と人との輪が大きく広がりますように」という願いが込められています。祇園や宮川町といった花街に近い京都ゑびす神社ならではの、商売、特に人を相手にする商売の繁盛を願う気持ちが色濃く反映されています。
十日ゑびすの期間中、境内の特設の露店で授与されます。福笹に付けてもらうことも可能で、年々少しずつ大きくしていくのが習わしとされています。
京都えびす神社の色紙もおすすめ
福笹や人気大寄せの他にも、商売繁盛を願う縁起物として色紙(しきし)も人気があります。この色紙に描かれるえびす様の絵は、名誉宮司である中川清氏によるもので、温かみのある筆致が特徴です。
毎年デザインが変わり、その年の干支が描かれたものなど数種類が用意されています。しかし、人気のデザインは祭りの早い段階でなくなってしまうこともあります。特に十日ゑびす大祭の最終日である「撤福祭(てっぷくさい)」の頃になると、選べる種類が少なくなっていることが多いです。多くの種類から選びたい方は、祭りの前半に訪れることをおすすめします。
京都えびす神社のお守りもチェック
十日ゑびすの期間以外でも、社務所では通年で様々なお守り(おまもり)を授与しています。福笹は一年間の縁起物ですが、お守りは常に身につけてご利益をいただくことができます。
人気のお守り
- ゑびす大黒御守:商売繁盛のえびす様と、福の神である大黒様がセットになった強力なお守りです。
- ゑびす銭・ゑびす小判:金運アップを象徴する銭や小判をかたどったお守り。お財布に入れて持ち歩くのに最適です。
- めでたい事を呼ぶお守り:えびす様が抱える鯛をモチーフにしたキーホルダー型のお守り。「めでたい」に通じる縁起物です。
商売繁盛だけでなく、家運隆盛や厄除開運など、様々なご利益のお守りがありますので、ご自身の願いに合わせて選んでみてください。
京都えびす神社の縁起物の種類と授かり方
- 京都えびす神社の縁起物の値段一覧
- 京都えびす神社の福娘からの授与
- 授かった福笹の飾り方と場所
- 古い福笹や縁起物の返納について
京都えびす神社の縁起物の値段一覧
縁起物を授かるにあたり、気になるのがその値段(初穂料)です。事前に目安を知っておくと、予算に合わせて計画的に選ぶことができます。社務所の壁にも一覧が掲示されていますが、主なものの価格帯は以下の通りです。
縁起物 | 値段(初穂料)の目安 | 備考 |
---|---|---|
福笹 | 3,500円 | 笹のみ。基本的な御札と少数の吉兆が付いています。 |
吉兆(追加飾り) | 800円、1,000円、1,500円など | 種類や大きさによって価格が異なります。複数選んで付けます。 |
人気大寄せ | 700円(小)~6,000円以上(特大) | 大きさによって価格が大きく変わります。 |
熊手・福箕(単品) | 数千円~数万円 | 笹に付ける小さなものではなく、単体で飾る大きなサイズもあります。 |
例えば、福笹(3,500円)に1,000円の吉兆を3つ付けると、合計で6,500円となります。ご自身の予算や願い事の大きさに合わせて、自由に組み合わせを楽しみましょう。
京都えびす神社の福娘からの授与
十日ゑびすの賑わいを一層華やかにしているのが、「福娘(ふくむすめ)」の存在です。金色の烏帽子(えぼし)に千早(ちはや)という美しい装束をまとった福娘たちが、参拝者に笑顔で福笹や縁起物を授与してくれます。
授与所では、神楽の奉納に合わせて巫女さんが鈴の舞を舞い、福笹を一本一本丁寧にお清めします。その神聖な福笹を、福娘さんから「おめでとうございます」という祝福の言葉と共に手渡される瞬間は、新しい一年の福をいただく象徴的な場面です。
例年、1月10日には東映の女優さん、11日には祇園の舞妓さんが奉仕される時間帯もあり、京都ならではの華やかさです。その時間帯は特に混雑しますが、一見の価値はありますよ!
授かった福笹の飾り方と場所
えびす様からの福を授かった大切な福笹は、一年間、家や会社に飾ってお祀りします。飾り方にもいくつかのポイントがあり、これらを守ることで、より一層のご利益が期待できると言われています。
福笹を飾る際のポイント
- 飾る場所:神棚がある場合は神棚に。ない場合は、目線より高い清浄な場所(棚の上など)に飾ります。店舗の場合は、お客様をお迎えする入り口付近やレジの上が良いでしょう。
- 飾る向き:笹の葉先が上を向くようにし、縁起物の正面が南か東を向くように飾るのが良いとされています。
- 清浄に保つ:一年間お祀りする場所ですので、常に綺麗に掃除をして、清浄な状態を保つことが大切です。
えびす様への感謝の気持ちを忘れず、大切にお祀りすることで、一年間の商売繁盛や家内安全を見守ってくださることでしょう。
古い福笹や縁起物の返納について
一年間お世話になった古い福笹や縁起物は、感謝の気持ちを込めて神社にお返しするのが習わしです。ゴミとして処分するのは絶対にやめましょう。
古い縁起物の返納方法
翌年の十日ゑびすの際に、前年に授かった神社(京都ゑびす神社)へ持参します。境内には「古笹・古札納所」といった古い縁起物を納めるための専用の場所が設けられています。そこに感謝を込めて納めると、神社で丁寧にお焚き上げ(焼納)していただけます。
一年間見守っていただいたことへの感謝を伝え、そしてまた新しい年の福をいただく。この美しい循環が、日本の信仰文化の根底に流れています。遠方で返しに行けない場合は、他の神社の納所に納めても良いとされていますが、できる限り授かった神社にお返しするのが最も丁寧な方法です。(詳細は京都ゑびす神社公式サイトをご確認ください)
京都えびす神社の縁起物の種類まとめ
- 京都ゑびす神社は日本三大ゑびすの一つ
- 毎年1月8日から12日に十日ゑびす大祭が開催される
- 福笹は商売繁盛・家運隆昌の象徴的な縁起物
- 福笹に付ける飾りを「吉兆」と呼ぶ
- 吉兆には熊手・福箕・鯛・小判など様々な種類と意味がある
- 人気大寄せは人を集めるご利益がある京都独特の縁起物
- 縁起物の値段は福笹が3,500円、吉兆は800円からが目安
- 福娘や巫女さんから華やかな雰囲気の中で授与される
- 東映女優や舞妓が奉仕する日もある
- 授かった福笹は神棚や目線より高い清浄な場所に飾る
- 飾る向きは南か東が良いとされる
- 一年間お世話になった古い福笹は神社に返納する
- 境内の「古笹・古札納所」に納め、お焚き上げしてもらう
- お守りも商売繁盛や金運アップなど種類が豊富
- えびす様は耳が遠いとされ、本殿横を叩く「横参り」の習わしがある
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